まず初めに、
外断熱工法で使用される断熱材が優秀であれば、施工品質や工期短縮だけでなく、安全性も担保できるのでは?と私は思っております。
数値的根拠も当然大切ですが、短期的数値だけ満たしていればよいのか?また、その数値で本当に経年劣化に対応しているのか?
作業員の手による施工、日射・気温や湿度、工種によっては成分的な事や相性・・・・
考え出したらキリがありません。
一般作業員より低い能力の私が実際の資材を使用し、推奨工法にて勝手に試験をしております。
こんな物があるんだなぁ~程度で見てもらえると嬉しく思います。
※画像の無断使用はお控えください。
※断熱材や副資材、内断熱工法を含む施工法等についてはお問い合わせください。
では、先日製作した検体を確認します。
検体確認は思ったより上手にできていると思います。
タイルと断熱材の界面にクラックはありません。
硬化不良も無く裏面への充填も良いと思います。
タイル面よりハンマーにて打撃を加えます。
タイルを割れるまで打撃を加えております。
今回は1回目は角に当たりほぼ無傷、2回目・3回目で割れました。
界面を確認します。
界面確認はタイル面から見て、右→左→下→上です。
界面クラックの発生は無いように見えます。
自重で剥離や落下するかの確認や手でタイルを引っ張ったりしましたが、割れたタイル隣接するタイル共に影響が無いように感じます。
正直、レンガ側からの破壊はあまり意味が無いように感じます。
タイル剥離・落下事故は外部からというよりは、地震やクラック、雨水による劣化が原因となる事が多く、また、タイル改修は材料費に加え仮設等の費用がかさみます。
内部から何らかの影響が発生した事を想定して、次回は更に裏面側から破壊します。
平成22年(2010年)頃に学校の外断熱工法試験施工をした壁面です。
仕様は①断熱材+モルタル10mm、②断熱材+モルタル15mmです。
※クラック防止メッシュは表層に近い位置へ入れてあります。
外部の仕上げは弾性吹付タイルとの事でした。
小学校の壁面なので壁でキャッチボール等を想定した強度試験を行いました。
屋外暴露で10年以上経過した状態です。
近くにあったレンガにて破壊を試みます。
かなり強くレンガを打ち付けましたが著しい破損はありません。
元々あったかどうかは不明ですが、10mmの方はヘアクラックが入ったような気がします。
角が当たったようでレンガの角が割れてます。
カッターナイフで表層を切り取りました。
断熱材素地を10年以上屋外放置でしたが、切断面は製造時そのままのように見えます。
この劣化耐性は、石油系断熱材と最も大きく違う部分です。
断熱材はシロアリの食害白蟻に会いやすいですが、弊社取り扱い断熱材は被害ありませんでした。
※防蟻能力があるわけではありません。防蟻剤の直塗布は実績あります。
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